「神について」
1210 2021.2.21
神について整理すると・・・・
私たちの教会は「神」を礼拝する民です。
ひと言で「神」と言っても、世界にも多くの神々と宗教があり、それぞれ「神」を礼拝し、信じています。
本当に数多くの宗教があり、日本でも「八百万の神」と言われるほど多くの神とされるものがありますが、それらを整理すると種類(主張)としてはそれほど多くはありません。
おおよそ、以下の四つに分類することができます。いかに短くまとめますので、参考になさってください。
1.多神教(多神論)
まず世界があり、そこから神々が生まれたとする考え。ギリシャ神話や古事記にある「神話」はすべてこれに当てはまります。
それらの神は生まれたり、死んだり、喧嘩をしたり、結婚や子を産んだりします。能力的には有限で全能とか唯一という神観がない。
2.汎神論
「すべては神である」という哲学で「自然=神」となります。人間、動植物、石などあらゆる事物は神の現れであり、自然と神は同時に存在するので、自然がなければ神もないとする。
「ニューエイジ」と言われる新宗教もこれに当てはまります。
3.理神論
合理的な考えを神にも当てはめたもの。たとえれば、職人が作った時計が自分で動いているように、この世界も神に造られはしたが、それ以降はいっさい介入しないという立場。
そのため、この世界には神による奇跡も啓示もあり得ず、人間の理性だけが頼りです。
4.聖書の神
聖書は「はじめに神が天と地を創造された」と冒頭で教えています。
神が存在し、それから初めて自然・人間が創造されます。
世界が存在しなくても、神は存在しておられます。
ここでまず多神教とも汎神論とも違うことが分かります。
神はただ神であられ、自然や世界に依存しません。
また、出エジプトや主イエスのわざや復活において奇跡を起こされた事実は理神論とも違います。
聖書を通じて語ってくださる神は、自然=神の非人格な存在でもありません。
神は「愛の方」だとするのも聖書の神のみです。
大事なのは、どれが合理的で理性にピッタリくるかではなく、人間を超越したお方がおられることを認め、聖書から正しく学ぶことが大切ですね。
聖書は神様があなたに語りかけている愛のことばです。
環境や状況に振り回されることなく、人間の感覚に変化することなく、揺るがない変わらない愛のことばです。
他の神々といわれる神は、どのようにあなたに語りかけているでしょうか?
ほんものを見分ける賢さをもちたいものです。